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網掛け不動明王 (2010-2-24 22:28:08)
岐阜県山県市旧美山町内、旧国道256号沿いに 「網掛け不動明王」 があります。
国道に張り出した大きな岩屋の窪地に不動明王を祀り、その他多くの石仏が、岩のあちこちにお祀りして
あります。
道の反対側は崖になっていて、数十メートル下には武儀川が流れています。
昔は交通の難所でもあったようで、この前を通って洞戸、板取への道が続いていました。
現在は、国道256号のバイパスができてしまったため、この「網掛け不動明王」の前を車で通ることは
めったに無くなってしまっています。
何年ぶりに通ってみて驚いたのは、以前よりも幟旗が多く立てられていて、参拝者も多い様子。
さらに、「不動の水」を汲みに来る人も多いようで、水汲み場もしっかりと整えてありました。
・平安時代初期の頃。平将門の乱が大きなきっかけとも言われています。この時なかなか手に負えない平将門を調伏するために京都の高雄山神護寺から不動明王像を「借りて」関東に持って行き、成田の地で調伏の法を行ったとされています。
この像はなぜか京都に戻らず、そのまま現在の新勝寺の本尊として伝わっています。
・もう一つのきっかけは、鎌倉末期の元冦です。
この時は全国各地で敵国退散の呪法が行われ、その主役は不動明王でした。
○病を治すお不動さま
この時は全国各地で敵国退散の呪法が行われ、その主役は不動明王でした。
○病を治すお不動さま
また、お不動さんは庶民信仰の中では疫病退散の仏としても信仰を集めています。
山伏が里人に頼まれて病気治療の加持の護摩を焚く時も、お不動さんに祈っていました。また現代でも、病を抱えたお年寄が平癒祈願に行くのに一番多いのは、お不動さんと薬師如来です。
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