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Re: 美濃牛

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2005-11-14 17:31
montas  管理人   投稿数: 1286
美濃牛読んでみました。 いやぁ、久しぶりの小説で、これもomutoさんのおかげです。

さて、感想。
地名といい話の流れといい高賀神社に伝わる妖魔退治伝説を基にしていることは明らかです。
高賀神社縁起本(起こりを記した本)は、高光の2回の妖魔退治を記しています。1回目が牛頭天王信仰に基づくもので、この小説に出て来る鬼です。洞戸村村史によると牛頭天王信仰と虚空蔵菩薩信仰との間に何らかの葛藤があって、牛を悪魔の使いとみなしたではないかと記述されています。牛頭天王は本来、赤いからだで牛の角を持つ守護神です。作者はこの縁起本を参考にして話を組み立てたのでしょう。
高賀にある牛戻し橋も、ちゃかっり出て来ます。
「大岩に腰を掛け髪の毛の赤く、角は牛角、紅の口をあき両眼金色に輝き渡る。」という表記も高賀宮記録の中に見つけました。

プロローグの暗い書き出しから、気味の悪い話が綴られてたり、読み進むにつれて、登場した奇跡の泉(これって暗に高賀の神水)の記述が空々しいので、このやろう(失礼)おかしな書き方したら名誉棄損で訴えてやると思っていました。
ところが、話は謎解きに重きが置かれ気味悪さはさらり、泉もやっぱり奇跡の泉だったのかなと。
おそらく、地元の人に神水の奇跡を聞かされてそんな馬鹿なと思ったけれど、題材にするから気を使ってくれたんでしょうね(笑)
リゾート開発が絡むところなんかは、暮枝地区、じゃなかった高賀地区の発展を企てる一人としては考えさせられるものがありました、ハイ。

終局のブラックジャックとルパン三世と名探偵コナンとを併せたような処理には唖然としたけど。 きっと作者は神水庵を訪ねたり高賀地区を散策したりして話を組み立てていったのでしょうね。想像するだけで楽しい。
間違ってた点がひとつ。高賀地区はあんなに田舎ではありません。が、洞戸で唯一携帯電話が入らない地区です。登場人物は普通に使ってました。 私の推理では、作者は取材時に携帯を使う機会がなかったに違いありません(笑)
とにかく、小説のこんな読み方は初めてだったし一気に読み終えました。

せっかくの推理小説なので詳細はひかえますが、ふるさと塾推奨図書第一号ですよ。これは。
洞戸の住民や洞戸高賀地区を訪れる多くの方に読んでいただいて感想をいただきたいものです。

ところで、勇敢な(?)高賀地区の、じゃなかった暮枝地区の長は、村議会議員になってやがて洞戸村村長ではなく関市長になったんでしょうかねぇ。。 (何言ってるか分かんないでしょう。読んでみてください。美濃牛)
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