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Re: 洞戸その名の由来を探る

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2005-10-11 15:05
montas  管理人   投稿数: 1286
rouyoshiさん:洞戸村の『洞』の考察(第二段)

『洞』の文字がつく地名はいったいどんな場所なのかに着目しますと、およそ次の4種類、すなわち(1)海岸などの岩穴や鍾乳洞に起因するもの、または洞窟そのもの、(2)民家のない深山幽谷の谷・沢または川、(3)山から小さな谷が流れ落ち、そこにできた特に山側に窪んでみえる扇状地またはそこにできた集落、(4)谷・沢または小さな川が狭い平地を伴って山間を縫って流れる比較的細長い地域またはそこにできた集落、に分類されます。
また(1)は『洞』を「どう(とう)」と読み、(2?4)は「ほら(ぼら)」と読む傾向があります。日本全国を見ますと、これら4種類が散らばっているわけですが、どちらかというと(1)が多いように見えます。
ところが、岐阜県では、(3)(4)がものすごく多く、これが『洞』地名数が他県に比べ圧倒的に多い原因になっています。『洞』地名数上位県の長野、愛知も同じ傾向にあります。
地図を調べる前は、岐阜県では(2)すなわち純粋に谷・沢としての名前がたくさんあるのではないかと考えていましたが、これは意外に少ないのです。ただし、人家のない純粋な谷・沢で地元では『?洞』と呼ばれていても、地名として国土地理院の地図に載っていないだけかもしれません。それは結構たくさんあるような気がします。洞戸村でも集落の奥にある谷を奥ぼら、東ぼら、西ぼらなどと呼んでいた記憶があります。あくまで国土地理院2万5千分の一の地図上に記載されているものについての話です。
中部地方の愛知、岐阜、三重、静岡、長野、富山、石川、福井さらに滋賀県全域に渡る『洞』地名の分布を調べるととても面白いです。『洞』地名は濃尾平野の端すなわち岐阜県の伊自良・高富から美濃・関、多治見・恵那方面、そして愛知県の矢作川上流三河高原へと続く北から東のベルト地帯に濃密に集中しているのです。
さらにこのベルト地帯から、長良川に沿って蛭ヶ野高原へ、飛騨川を遡って下呂、そして高山盆地へ、木曽川を遡って木曽福島方面へと拡散分布しているのです。加えて興味あるのは岐阜県でも西濃の根尾川以西と滋賀県(「洞戸」がありますが)、三重県、さらに日本海側の各県では極端に少なくなっていることです。
金華山の岐阜城天守閣から見渡すと、北から東方面は足元から遥か彼方まで『洞』だらけ。しかし、西から南方面は『洞』がほとんど見当たらないのです。南は平野だから理解できても西はなぜだろう。やはり洞戸村の『洞』には何か意味がある?
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