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NPO活動
NPO活動 : 医学生と語ろう
投稿者 : montas 投稿日時: 2013-08-28 16:09:55 (2820 ヒット)

昨夜、今年度2回目の郷土展望講演会に行って来ました。
今回の講演会は「医学生と語ろう」と題して、関市が修学資金を貸与している医学生お二人に加え、洞戸診療所の安福先生をお招きしての交流講演会でした。
お二人の医学生は今週から洞戸診療所に研修に入られており、地域医療の現場に立ち会われた立場から、自身の紹介と共にその感想を語られました。

お二人のお話では、先進の医療機器が揃う大学病院と比較して、地域医療の現状として先進の医療機器が不足していると思ったこと、これをカバーする形で安福先生の的確な処置には感服するとの感想がありました。
また、安福先生が診察時に患者個人を診るだけに留まらず、その家族の病状にも言及している姿に感銘を受けたとのことでした。

これについて、お二人のお話の後に安福先生からお話があり、
先進の医療機器は、機器を正確に扱う専門の人材の常駐が理想であり、メンテナンスにも人が必要で、現状の地域医療においては導入には課題が多いこと。先端機器の不足する医療現場の医師として、重篤が疑われると判断した患者は専門の医療機関を利用あるいは紹介して、より正確な判断と処置は専門家に委ねるゲートキーパーの役割を心がけているとのことでした。
家族や地域ぐるみの深い付き合いに根ざした顔見知りの診察はプレッシャーも大きいが、自身が目指して来た医療の姿であり、それが大学病院の医療体制との根本的な違いとのお話もありました。
先生の口から、私自身が30年間、住民の皆さんに支えられて来て感謝しているとの発言がありましたが、先生の地域医療へ取り組む姿勢、思いやりのこころが明示された本当にありがたいお言葉でした。

その後の参加者との質疑応答では、若い医学生に対して医師となって洞戸の様なへき地でやって行く気持ちはあるかなど、率直な質問も出されました。
これには若い医学生らしく、今は先進医療を学びたいと考えている、若いうちは先端医療を学び年を取ったら働くのもいいかもしれないなどと、正直な回答がありました。
安福先生からも、若いうちは一生懸命勉強して多くのことを吸収して欲しい。その後、人として医師としてどう生きて行くのか考えたとき、また色々な選択肢が出て来ると思うとエールが贈られました。

同様の医学生研修は今後も行なわれるようです。
洞戸を訪れる多くの若い医学生の皆さんに、安福先生の医療への取り組みに触れていただき、洞戸の地を通じて医療への思いを新たにしていただけたら幸いです。

今回の郷土展望は、関市の保健センター事業の一環として依頼を受け企画された、地域外の医学生と語る異色の交流会でしたが、地域存立の根幹に関わる医療を取り巻く現状と行く末に、住民の皆さんが思いを巡らす有意義な会となりました。

今回交流いただいた医学生のお二人が将来立派な医師になられることを祈念して、報告とします。



開催チラシ

報告書

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