教育モニター制度は、毎年1年任期で選任される教育活動に携わる県民から、県の教育委員会が意見を聞いて、それを教育行政に反映させようという制度です。
http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/s17765/monitor/index.htm
通常は紙やメールで提言や意見を伝えますが、年に2回、指定会場に出向いて県教員の職員の皆さんと、他のモニターさんとの間で意見交換をする場が設けられます。
一時間半という短い時間でしたが、内容の濃いお話ができたと思いますので主だったものをお伝えします。
まず話題になったのは、ゆとり教育について。
週休2日になったことの問題が提言されました。 学力の低下や生活習慣の変化、体験学習に割かれて不足がちな授業時間や先生の負担の増加などにも話が及びました。
解決策としては、土曜日を体験学習の日に充て、その企画運営は地域の人材にお願いするというもの。 まさに、これは、ふるさと塾の任務ですね。
次に、給食の地産地消の話から、学校単位の裁量権の話へ。
三位一体の改革に伴い、教育も、中央集権から地方分権、地域内分権へと大きく舵を切ろうとしています。 学校単位で校長さんやPTAに大幅な裁量権を持たせ、地域の支援組織と連携して行くというのは時代の流れです。
ご出席の主管が現在の県の担当管ということで、既成概念やシステムを変えて行くのは大変だけれど、しっかりやると言われたときには、感慨深いものがありました。
市町村の教委への啓蒙もお願いしておきました。
三点目は、児童生徒の県博物館施設の観覧料無料化に関して。 地方では交通費の負担が大きいので、少なくとも公共交通機関のなどの無料化はできないかとの提言。
無料化で博物館の観覧者数は、大人も一緒に訪れて増加したとか。 少子高齢化もあり将来の宝である子どもの優遇や、これを踏まえたビジネスモデルはありですよね。
ふるさと塾の活動支援部会のバス送迎活動もお話ししました。 力不足で受け入れられませんでしたと。。 好奇心旺盛で、感受性が強い時期に、特に洞戸の様な辺地の子ども達には、将来のためにも大海を見せたいものです。
その他には、少人数指導や少人数学級の拡大というのもありました。 県教委の方針では少人数学級を現在の小学1年生から2年生に拡げ、その後、不登校などの問題が増える中学1年に拡充したいとのお考えでした。
洞戸の小中学生は、この点では恵まれていますね。
以上ですが、我々も地方から教育に関する皆の意識を変えて行く努力をしましょう。
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まず話題になったのは、ゆとり教育について。
週休2日になったことの問題が提言されました。 学力の低下や生活習慣の変化、体験学習に割かれて不足がちな授業時間や先生の負担の増加などにも話が及びました。
国が今まで進めてきた「ゆとり教育」が「学力低下」につながっているとのことで方向修正する意見も、確か出されています。 土曜日の時間の使い方も、都市部へいくほど、塾などの教育産業に委ねてしまって、子どもにとっては、まっくゆとりのない生活になっているのが現状なのではないでしょうか。
洞戸地域を振り返ってみると、中学の場合、部活優先で土曜の時間が使われてしまい、地域に根付いた活動に参加する時間など到底考えられないのが現状です。
「学力低下」にブレーキをかけるには、本人のやる気と競争心をいかに持たせるかではないでしょうか。
子どもちが置かれている現状をよく分析して、地域の大人たちがまず変わらないと、子どもたちの心にも変化が起きてこないような気がします。。。
引用:
我々も地方から教育に関する皆の意識を変えて行く努力をしましょう。
まったくその通りですね。教育をすべて「お上」に任せっきりでは、地域を思う、地域のことを考えることのできる子どもは育っていかないのではないでしようか!!